福智山
2007.01.01元旦
ひさしぶりに九州に帰省。その勢い(?)で元旦早々から登山(^^)

 12月31日
30日の夕刻に神戸を出発したフェリーは朝6時半に新門司に到着。妻の実家に立ち寄ったあと、玄海灘を望む海岸へ。海を見にきただけなのに娘は海に入りたいようで、靴を脱ぎ、ズボンを脱ぎ、しまいには全部脱ぎたいと言い出す始末。さすがにそれは寒かろうということで上着一枚だけで海岸で遊ばせたが、子供は元気だ。

阪急フェリー内で晩御飯。 朝食はファミレスで 年末の海と戯れる新管理人
寒さもへっちゃらでお絵かき 2006年の夕暮れ

2007年1月1日
前回帰省した際はなんと開聞岳まで遠征したのだがさすがに今回は1泊以上の大規模遠征は控えることにした。しかし、せっかく来たのだからということで、やっぱり山へ行くことになり、ナウシカ嬢の両親と一緒に元旦から福智山に登ることになった。福智山(ふくちやま)は北九州、筑豊の名峰である山である。

家から車で1時間ほど走らせ福智山ダムに向かう。ダムの途中にある鳥野神社で初詣。田舎の小さな神社の為,誰もいないだろうと思いきや,地元の人たちが数名御参りに来ていた。苔むした素敵な境内の参道だった。
鳥野神社に初詣 大塔の滝

こんなダムが必要なのかなと思うほど立派な福智山ダムを巻いて駐車場に車を停める。10時50分に出発。車道脇から登山道が始まり、川沿いに登っていくコースだ。途中林道を何度かまたいで小屋の手前で大休止。家から持ってきたポンカンが思いのほかおいしい。久しぶりに食べたブルボンのルマンドも大変おいしく新管理人と取り合いになってしまった。
大塔の滝を過ぎたあたりから稜線に上がるまで登りが続く。さすがに新管理人は歩き慣れている(?)せいか歩みはまったく心配はないが、大人とは歩くスピードが違うため、ゆっくりすぎて逆に大人が疲れてしまうようなかんじ。しかし4歳児にとって頂上などどうでもよい土の塊で、山もまた同じものだし、99%は親のエゴなのだと言い聞かせてこの行程を見守ることに。このペースだと帰りは時間がかかりそうだし、稜線に出た時点で2時を過ぎるようならひきかえしましょうと事前に両親とは話しをしておいた。

ゆっくりゆっくり上ります 皿倉山が遠方に見えます 良く見ると眼下に福智山ダムが

烏落ちと呼ばれる尺岳からの縦走路まで出ると福智山の山頂は手が届きそうな気になる。時間も大丈夫。さあ、いこう。新管理人もおばあちゃんからお菓子のビスコを5個あげようと言われて急に馬力が出てきたようで、ぐんぐん登って高度をかせぐ。ふり返れば皿倉山や登ってきた福智山ダムが見える。いつも思うのだが、人間の足と意思の力は本当に凄い。あんなところから自分は歩いてきたのだと思うだけで自信が沸き、そして感謝の念を抱く。

荒宿荘と呼ばれる避難小屋から熊笹の急な登り坂を登れば巨石と祠がある山頂に到着。
皿倉山をバックに 最後の登りです

ド快晴とはいえないが、360度の展望が頂上からは楽しめる。黒田藩が設置した祠で御参りをしたあと、風を避けることが出来る岩陰に移動、おにぎりと御節料理の詰め合わせで昼食。隣の単独登山者がカレーヌードルを食べていた。やっぱ冬の山は何か暖かいものが欲しいなあ。

三井(?)の石灰採石鉱山 黒田藩の福智社(鳥野神社) 900.8Mに無事登頂!

自宅おにぎり(ウメ干し) オセチ料理の詰め合わせ お世話になったルマンド

ここでおばあちゃんと新管理人がなにやらあやしげな約束を。下山するまでにお菓子を何コ食べるか交渉しているようだ。新管理人の頭の中では「山=お菓子をバリバリ食べることが出来るところ」の図式が出来つつある。まあ、景色見ても感動はしないとおもうのでそれでもいいかな。

帰りのコースは上野越えのコースを取る。こちらのほうが歩きやすいとか。下りはじめは霜柱が融けて泥の道であったが、その後は乾いた快適な山道。新管理人はビスコパワー(?)か、走るように下っていく。手をつないでいるこちらも早足で下山する。しまいに太ももが痛くなってしまったが、休憩のたびにお菓子をもらえると新管理人は鼻歌交じりで、「さあ出発するよ」と言われても小躍りしている。うーむ。なかなかの体力だ。(笑)おばあちゃんは足運びがいいよ〜、将来はアルピニストやねえとおだてられていたが、おそらく本人はなんことかわかるまい。しかし娘が山女になったらちょっと正直なところ心配だ。

おばあちゃんからは野いちごの見分け方を教えてもらうと、イチゴを発見するたびに停止、採取、その後、みんなに配って回る新管理人。まあ、時間もあるしいいかな。(しかしこの時期イチゴなんてあるのかな???もしかして間違いのような気もせんでもない・・・)

大塔の滝と上野越の分岐点 ダムの駐車場まで歩きます

分岐に合流し、林道と登山道を交差しながら歩いていくと登山口であるダムの道路に出る。今日の締めくくりはほうじょう温泉藤湯の里。やや混雑していたが、露天風呂からは登った福智山の頂上が山の奥に見える。下からダムを見たときもそうだが、こうして登山を終えて麓の露天風呂から、上り終えた山を眺めるのもまたたまらなく良い。登山の魅力とは何かと聞かれると山だけでなくて、山を中心とした行程そのものが魅力と表現するのが僕には合っているのかもしれない。

2006年はあまり山にはいかなかったなあと思っていたが、2007年は元旦から早々に登山をしてしまった。しかし、この2日後にまた九州の名峰に登ることになろうとは・・・。続きはこちら
     
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