山男の朝ごはん 
どうも昨今のアウトドアブームの影響か、山屋も朝はのんびり起きて目覚めのコーヒーでも飲みながら、パンを焼き、目玉焼きを食っていると 勘違いしている奴らが非常に多い!!それはキャンパーだっちゅうの。我々日本軍は、じゃなかった山屋はそんな贅沢なものは食べないのだ。気合をいれてやるぜ。(でもほんまは食べたい・・・)

貧乏学生ワンゲル時代
恐怖!
粉砕ラーメン
恐怖!
粉砕かれーうどん
ソース焼きそば
水浸し風
アルファ米の茶漬 蜂蜜フランスパン
思い出すだけで気分が悪くなる最悪の一品。 スプーンで食べられる、かさばらない、という2点の要求を満たすために合宿前の食料袋作成の時点でに完全に手で砕いてしまい、長い麺をつるつる♪とすする満足感は完全に無視。ただ単純に早くメシが食えるという理由だけの人間性を無視した究極の一品。普通の人なら3日続いたら発狂すること間違いなし。この仕様のおかげで中華三昧が嫌いに(T_T) これもラーメン同様に砕かれていた。粉末スープを入れすぎるとのどが異常に乾くのである。これが朝ごはんのメニューだったのがまず驚きだった。カレーうどんって昼か晩しか食べないやろー普通!ってかんじ。おまけに朝これを食べると異様にのどが渇くので最初が辛い。早く一本(休憩)取ってくれ〜と願うばかりだった。普通に食べたほうが絶対に美味い。良い子のみなさんは真似しないように。
これも砕かれていた。焼きそばは水で煮た後に水をとばさなければならないので、新人君に作らせると 大抵失敗すること間違いなし。日清の焼きそばUFOのお湯を捨てずにスープをいれてしまった時のような味を山で堪能することになる。まずいんやな、これが〜また。
比較的まともな一品。アルファ米は前日に十分水を吸わせておくとよい。鮭よりも梅のほうが食事が進むのでお勧めです。
寿司太郎も朝のメニューにあったのですが、僕は酢がむせるのでいやでした。せめて夕食に巻きすしでもする余裕がほしいところだ。(いや絶対に無理だった・・・)
なんともわびしく、すぐ腹が減ってしまう一品。ほんまのフランスパンでは口の中を切ってしまうので日本のメーカーの柔らかいものがbest。しかし食パンはパッキング時に つぶれてしまうので満足度激減のおそれあり。日本人向けあらず。パンじゃ力は出ないよぉー。

はっきり言ってこれは
食事ではなくて、「餌」。

別に自ら進んでこのような非人間的メニューを組んでいたわけではなく、所属する某団体の方針に従ったまでである。この部は山岳スキーをメインとしていたので生活技術も新人合宿のころから常に冬季活動を意識してびしばし?指導を受ける。そのため朝は起床してから出発するまで1時間以内。ほとんど45分くらいだった。目覚めのコーヒーどころではない。

テントの中ではあらかじめ役割が決められている。1年生が大抵の場合は担当する。天気図を取る気象係り、食事当番の食当係り、テントや装備を管理する装備係り、健康衛生を管理する衛生係りがおり、朝は気象係りの「起床!!」という絶叫とともに始まる。この号令がかかるとガバ!っと起きてシュラフを速攻でたたみ、火気に高速ポンピングを行い、着火を行う。前の晩に用意しておいたコッヘルを火にかけ食事の用意をしながら、テントの中で靴を履き、パッキングを進める。食事はさっさと終えテントは装備係りの指示のもと全員でたたみ、約45分で全員が出撃準備完了というわけだ。

したがって朝ご飯を味わってる余裕はない。「食べる」というよりは「すする」「のみこむ」「かまない」がコンセプト。はっきりいって
ここは軍隊だ!!(T_T)

・と思った。
銃と弾薬に迷彩服があれば誰もが自衛隊の訓練?と思ったことだろう。

社会人編

すこしは知恵もついて金にも余裕が出た社会人時代。基本路線を踏襲しつつも新たな領域に挑む!
しかしあまり変化がないような気もする・・・(汗)

この分野は参考になる書籍がなかなかないので、いつか本を出してやろうと目論んでいるが(笑)

山での朝飯の基本コンセプトはずばり「手がかからない」「胃の負担にならない」ことだと思う。その点では
ラーメンはいい食べ物だと思うが、具に悩むのと飽きるのが欠点かな。具はいろいろ試した見たが生のネギを刻むのがさっぱりしていてお気に入り。ラーメンの汁の袋は半分入れれば十分。全部入れると塩辛くて歩き出してから異常にのどが渇く。どうしてもごはんが食べたい!という人は前の晩に焚いたごはんを使うのがお勧め。朝炊飯する時間はもったいない。

恐怖!粉砕ラーメン
改め普通のらーめん
日本のおそば
(もちろん長いまま)
洋風ぞうすい ネギラーメン ペンネ
別にメンが長かろうが、短かろうが特に出来あがる時間は関係なく、満足度は 明らかに長い方が高い ので、通常の食べ方に戻してみた。
いつもラーメンの具に何をいれようか迷ってしまうが、サラミ類は意外と満足度は低い。
学生時代になぜ食べなかったのか不思議な一品。夏は涼しければ ざるそばに出来るし、寒ければ かけそばにもできる。ねぎは乾燥ものを使用せず、持参したほうが風味もあり堪能できる。要わりばし。ごまと七味があるとなおいい。綺麗な沢があるとわさびも調達可能だ。 フランスパンをカップスープに入れて煮込んだ一品。朝忙しいときにはちょっと熱くて舌が焼けどしそうになる(汗)カップスープは2袋入れたほうが味が濃くておいしい。 尾瀬山行で新たに開発したメニュー。普通のラーメンに縦に刻んだネギをたっぷり入れる。輪切りにしてはいけない。これは朝飯に最適
ラーメンは「昔ながらの中華そば」があっさりとしていてお薦め。
立山山行の朝飯として使用。スーパーの食材コーナーにある。少々チーズのにおいはきついので同行者にはあらかじめ確認しておこう。ペンネは芯が取れるまでラーメンより煮込み時間がかかる。すこし余裕があるとき向き。
チョコシリアル すき焼き丼 ホットケーキ 月見うどん 味噌煮込みうどん
粉末のミルクを溶いてお湯を沸かす。その中にチョコシリアルを入れる。これはうまいよ!朝におすすめです。だまされたと思って一度おためしあれ。
腹持ちもよかった。チョコの甘さがなんともいえない。すこしぬるめのお湯を沸かして、粉末のスキムミルクを溶かそう。これがコツ。
晩のうちに炊いておいた白ごはんにスーパーで100円で売っているすき焼きの缶詰をあけてかけるだけ。たったこれだけでもうまい!夜食べるとさみしい缶詰のすき焼きだけど、朝食べると、あーら不思議!手間もかからず、意外とうまいし、評判もいい。フリーズドライのすき焼き丼を買うならスーパーの100円コーナーの缶詰を漁るべし。 ホットケーキの素と蜂蜜1本、バターと小さいフライパンを持参。3人以上でやってみよう。時間は意外とかかるので短い行程の時か、停滞日にするのがお勧め。バターの匂いがテントに広がって朝から幸せ〜です♪長期行動の前に食べるとやる気を無くすので注意が必要です。 100円ショップで売っている卵保護ケースに卵をいれてザックの上にそーっとしのばせる。うどんは生麺タイプがどちらかというとお勧め。おぼろ昆布を入れるとこれまた美味い。駅でたべるとなんともないメニューだがこれはかなり行ける。山行の初日にどうぞ。秋から冬にかけてお勧め。 えっ?朝から味噌煮込みうどん?さすがに最初は抵抗ありましたが、スープをすこし減らして食べてみると意外やおいしい!特に東海地方の人にはお勧めかも。せっかくだから、かまぼことネギは持参したいが、いつもかまぼこをもっていくのを忘れてしまう。



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