妙高笹ヶ峰
(キャンプ)
2006.08.10-12
気になっていた妙高の笹ヶ峰キャンプ場に行ってきました。はじめてのまったり家族キャンプ(^^)

 8月10日
7月の海の日に立山に出かけた。当初はこの旅行で、登山、高所キャンプ、を体験し、さらに帰りに日本海で泳ぐという山海、キャンプという夏場に押さえておきたいポイントをすべて一航過でやり遂げる予定であったが、神様のいたずらか?見事に雨に遭い、予定になかった温泉旅行+他人の家に転がり込むというおよそ当初の目的を達成しない旅行と相成ったのでございます。てなわけでそれはそれでとっても楽しめたわけではありますが、どこから心にひっかかるものがあり、8月の5日に若狭和田で海水浴をしたら、次はキャンプとくるわけでございます。

朝、6時に起床するはずが見事に寝坊。7時過ぎに出発して北陸道経由で妙高に向かう。天気は2日はもちそうだ。今回は前回の反省を活かして天候悪化の際のことも少しは考えて家を出発したのである。といっても雨降ったら田舎にさっさと引き上げるってな話なんですけどね。

妙高に到着するとあたりは雲でなんも見えない。あららら、こりゃいかんなと思っていたらささーと雲が切れていき、焼山や黒姫山が見えるではあーりませんか。こりゃラッキー。テント場もまだお盆前か空いている様子。テントはフリーサイトのため、どこでも好きなところに張ることができる。森の中に囲まれた素敵なキャンプ場。オートキャンプ場は別区画ということもあり、また車からサイトが離れていることもあってマナーのいいキャンパー達が集うところらしい。受け付けを済ませさっそくリヤカーを借りてテントサイトへ。すでにテーブルのあるいいサイトは先着者に押さえられていた。そりゃそうだわな。我々はいわゆる普通のキャンプ用具は一切持っていなくて、実際は登山で使うものをそのまま持ってきただけである。だから洒落た机も椅子もなければ、もちろんランタンもないし、バーベキュー用のコンロも網もありゃしない。食料も冷蔵庫にあるものをひととおりそろえ、あとは前回の立山で食べることがなかった食料をここで使うべくそのまま持ってきた次第。

しかし、こういうところに来るとどうも・・・みすぼらしく感じてしまうのである。なんせまわりはタープをガーンと張り、家のようなテントに、テーブルと、まるでアウトドアのカタログから飛び出してきたような風景がほぼ全周囲にわたり、展開されているわけである。こちらはといえば、ビニルシートに赤いダンロップの山テントである。娘もさすがに「あっちのテントがいい」とぶーたれていた(汗)タープくらいは9月くらいに安売りのを買おうと決意した次第である。

  

さて、今日の晩はトマトシチュー。ご飯を炊くのも面倒なのでマカロニを放り込む。娘はたまねぎの皮むき、卵の殻むきとすこしづつお手伝いができるようになった。シチューができるまで、娘はテントでごろり。テントで寝るのはやはり子供は楽しいようで、すこし興奮気味。

   

周りから焼肉の匂いが漂ってくる中、焼肉だけがキャンプメシではないのだ!と心の中で言い聞かせ、食事開始。しかしやっぱりこういうところくるのならメシは豪華にしたほうがいいですよ、ほんまに。次回の反省でございます。
 
星が夜空を埋め尽くすころ、ろうそくに火を点し、花火に点火。小さな火の芸術を夏の夜に楽しみました。

8月11日
朝の1時ごろ目が覚めて外を見ると月の光がまぶしい。明日も快晴だなと再び床につく。テントで寝るのはひさしぶり。どうもしっくりこないのか、眠りが浅い。いや、きっと興奮しているのかもしれない。やはり山に来たら薄いシートを敷いて寝るに限る。田部重治の「山と渓谷」にある一節を思い出しながら一人悦に浸るこの静寂な環境もまたよろし。

 
予想どおりの快晴である。昨晩炊事場でおじさんにもらったメスのカブトムシ。オスを朝起きて探してみたが残念ながら見つからず。代わりに見つけたのはフンコロガシ(笑)

今日の朝ごはんはレトルトごもくご飯にあさげ味噌汁と山クラゲ。あっさりとした朝食でございます。ほんまならコーヒーにパン?なのかな。さすがにラーメンは却下。
 

朝あまりにも天気がいいので、「一人で火打山に登ってきてよい?」と嫁さんにせがんでみる。「いいよ〜、行けるのなら」となにやら含みのある言い方。たしかに軽い気持ちで登れる山ではないな。しかもほぼ丸一日家族をほっぽりだして・・・となるとちと無理か。みんなで高谷池くらいまでどうかなと提案するもこれも見事に却下・・・。最初から背負子はいらんと家に置いてこられた時点で負けだったかも。というわけで今日は笹ヶ峰牧場の散策。

牧場から眺める黒姫山

この牧場がまただだっつ広いのなんの。普通の牧場をイメージしていたらあきまへん。キャンプ場から歩いて横断しようとするとかなり時間がかかるので、1時間ほど散策したあと、キャンプ場に戻って車で管理センターのほうに移動。ここでようやく牛さんを発見。いやはや広大とはまさしくこういうところにふさわしい。県民の森の木には粋なブランコがあってしばし木陰でゆったり。木陰に入るとそれはもう涼しくて快適。笹ヶ峰牧場はアスリートたちの練習場になっているようで高校?の陸上部が集団で合宿をしていた。ガンバレー。
 

まったりとした時間を過したあとは乙見湖へ。ここはなんということはない人造湖であるが、天狗原山、金山、焼山、火打山(の端っこ)が見えるなかなかのビューポイント。それにしても暑い・・・。木陰にはいればあんなに涼しいのに。

  

さてさて、テント場に戻ってお昼の時間。どうしても焼肉が食べたくなったおいらはビジターセンターでジンギスカンの肉を買ってテント場へ。コッヘルで炒めるだけでも気分出るかなと思ってたが嫁さんが「我に秘策あり、まかせなさい!」と心強い一言。持ってきた麻婆ナスの素と一緒に肉とたまねぎとキャベツを炒めてご飯の上にかければあーら、お手軽!スタミナ丼の出来上がり♪。これおいしいわ〜。

  ←木登りに挑戦中の娘

食後はちょっと頭が痛いという嫁さんはテントで爆睡。子供と僕は虫取り散歩に木登り(笑)。子供はほんまに元気でございます。冷やしていたワインを少し口にしてつまみをポリポリやっていたらあっという間に睡魔が襲ってきてビニールシートの上で、気づけば寝てました。で、横を見ると娘も大の字になって爆睡中。大物かも・・・。

今日の晩ごはんはマカロニチャウダー。前回の立山登山の際にクリームシチューと間違えて僕が買ってしまったチャウダーが好評だったため、今回も登場。

 

嫁さんは体調が優れないらしく、少し食べてまた就寝。子供とおやつを食べたあと、花火を楽しんだ。心配していた雨もなく、快適な2泊目のキャンプ。

8月12日
夜の1時、3時に目が覚める。どうも天気は下り坂の様子。朝は昨晩のチャウダーの残りにリッツで朝食。リッツは子供の食欲を刺激したようで、バリバリ食べるし、シチューも残さず食べた。今後も採用だな。なお、牛乳は常温保存可能なパックの200mlのものを持参。テントを早々に撤収をしはじめ、 リヤカーに乗せてさあ、車に行こうかと運び出すとぽつりと雨が。ありゃ。とうとう来たな。気にならない程度の小雨の中で車に荷物を運び、笹ヶ峰を後にする。

杉の沢でガソリンを補給したあと、戸隠へ。あたりは凄い霧。まさしく濃霧である。視界は10mほど。中社に着いたのは10時前。うずら家にはすでに行列が出来ている。すごいなあ。2日間、風呂に入っていないので先に戸隠神告げ温泉へ。温泉で文字通り垢を落とし、脱衣所に出ると中まで音が聞こえるほどの豪雨に。そのうち雷も鳴り出した。わぉ!危機一髪。しばし休息場でまったりしてるうちに商売上手な店員にフキ味噌とそば饅頭を嫁さんが勧められていた。あ、こりゃ買うなと思ってみてたらやっぱり買っていた(笑)で、フキ味噌のケースの底を見てみたらなんと飯田の漬物屋。戸隠じゃないじゃん。(爆)
蕎麦饅頭は出来たてというわりには味はもうひとつ。蕎麦饅頭は意外かもしれないけど琵琶湖の日吉大社のお膝元である坂本で食べた蕎麦饅頭がこれまでで一番おいしかった。鶴喜蕎麦の近くだったと記憶しているが思い出せない。戸隠神告げ温泉のおばちゃんはなかなかのやり手とみたぞよ。
雨も上がったので、うずら家にいくとこれまた凄い人。せっかく来たからここで食べていくかと記帳し、中社へ。ここは結婚式を行った思い出深い場所。神社の右奥を流れる小さい滝は雨のためかごうごうと音を立てて流れていた。入店できたのは12時前。1時間ほど待ったことになる。大盛りを注文。娘はお腹すいていないとダダをこねていたわりには蕎麦をみるや箸を伸ばしてすごい勢いで食べる食べる。こんなチビのうちから本物の味を知ってしまうと駅で立ち食い蕎麦を食べることが出来ないかも。深山おろし(旧名:霧下そば)はてんぷらがさすがに多いなあと感じた。おいらももうオッサンかな・・・。次は大権現にしよう。

  

とまあ、これで軽く登山でもできれば最高!だったわけだが、さすがにさくっと軽くいける山はこのあたりには無いし、これは別の機会の楽しみとするかな。しかし何度行ってもいいな、頚城は。たまらん。
 
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