立山(温泉)
2006.07.14-15

海の日は山だ!と天候を省みず突撃するものの、雨に直撃。日本最高所の温泉旅行に変更に。

 7月14日

嫁さんのネット仲間であるゆかぴさん家族と一緒に山でキャンプしよう!ということになり、企画したのが海の日の「立山キャンプ」である。毎度のことながら遊びに行く前というのは仕事がめちゃ忙しくなる。済ませてしまおうと思うからだろう。で、天候のほうはどうもおもわしくないなとはおもいつつも、なんとかなるだろうという根拠の無い希望的観測のみを心の支えに、自宅を早朝に出発した。

立山駅に着いて山のほうをみるとすでに雲がかかっている。うむ、危ないな。まあ、とりあえず行ってみるかとケーブルカーに乗る。美女平についてバスに乗るとそとは激しい雨。あちゃー、久々の雨だ。ん、そういえば、白馬で雨に散々やられたときも海の日だったなあ、どうも海の日=晴れと勝手に思い込んでいたようだ(汗)
 すでにバスの中でコレですわ(とほほ)

室堂に到着。こんな天気というのに観光客でいっぱい。コンクリートの階段を上り、上に上がってみるとあらら、今度は小雨と霧でございます。こりゃ何も見えんな。しかも事前の情報どおり、今年は残雪が多いようで、例の立山の石碑の周りも6月?とおもわせるような残雪。快晴だったら楽しかっただろうに。晴れていたら、スキー持ってきたら楽しかっただろうなあなんておもいつつ、しかし現実に広がっている景色は霧。それでもとりあえず、行ってみようかとなるのである(笑)せっかく来たからには、まあ霧程度なら雷鳥平でキャンプはOKと思い、石畳を歩いていくと、どどどど!と雨。ありゃー!こりゃ駄目だ。雪に埋まったみくりが池を横目に見て、まっすぐ階段を上った先にあるのは日本最高所の温泉宿みくりが池温泉小屋。迷わず、ドアをガラっと開けて飛び込んだ。


残念ながら雷鳥荘とは違い、素泊まりという山屋にありがたい制度は無いそうだ。食事はおいしいよ!との言葉に「まあ、いいか」と投宿をきめこむ。この温泉はいままで何度となく前を通り過ぎているが、室堂へ10分くらいの距離にあるため、どうもここで温泉に入ってさっぱりするよりも雷鳥バレースキー場や富山の温泉で汗を流すほうを選んでしまうため、通過対象になっていたのだ。部屋は個室と相部屋があったが、もちろん相部屋を選択。部屋は兵舎のような狭さだが、テント野郎にとっては屋根があるだけありがたや〜(^^)

すこし休息していると、どうも天候が回復しそうなのでカメラを持って散策に出かけた。
 

  

こりゃ、ほんまにすごい残雪だ・・・。スキーを持ってこなかったことを大後悔。このまま、天候が回復したら宿をキャンセルして雷鳥平に突撃したかったが、どうみても回復するとは思えなかったのでそのまま宿に戻った。予想どおり、景色が見えたのはこの30分の間だけ。Yahooの天気予報どおりだった。

さあ、天気が回復しないのが分かったあとは、温泉と食事を楽しむだけ。日本最高所の温泉をさっそく楽しむ。窓からは地獄谷がどっかんと見えるいい眺め。隣でご機嫌よそうにしていたお兄さんは今日の夜の宿を探していたら、ホテル立山が予約できたのでこれから嫁さんと泊まりにいくとのこと。調べてみたら結構ないいお宿のよう。なるほどそういう楽しみ方もあるなあ。

  

基本的に海の幸を中心とした献立。迷い箸とはまさにこの膳のこと也。白魚のてんぷらも合わせて注文。こちらも美味。山小屋のメシといえばひどい内容とほぼ諦めていたが、この内容なら十分満足。(^^)

そとは相変わらずの霧模様。外に出てみるが寒い〜。
  
こんなときは小屋の喫茶店に吸い込まれてしまう我々。子供はアイスクリームに夢中。寒くてもアイスクリームなのである。これがまたうまそうに食べることたべること。ブルーベリーの味はまだまだ大人の味に感じたそうだ。

7月15日
今日はゆかぴさん夫妻と雷鳥平で合流する予定だったが、今日はあいにくの雨。別の機会にしようと合流は中止に。ゆかぴさん夫妻は高山経由で温泉をはしごして奈良に戻ったそうだ。朝食を取ったあと我々も撤退することに。とりあえず、宇奈月か高山でも寄っていこうか、いやそれなら、富山のりょうさんところに相談してもいいかなとメールをすると、「お茶しにおいで」と返信を頂戴したので、1時過ぎにちょいと顔を出すことにして、室堂へ向けて出発。幸い、雨は止んでいた。
  

室堂までの道の両脇にはまだ豊富な残雪が。子供は雪だ雪だとおおはしゃぎ。こちらはさっさと室堂に入りたいのだが、子供のよろこぶ様子をみるとそうもいかず、雪渓の端でしばし遊ぶ。あ、そういえば、閻魔の温泉タマゴ食べるの忘れた!

立山駅に降り、ちょうど腹も減ったので、バス亭横にある店でラーメンを食す。なんのへんてつもないラーメンである。文部省登山研修の際に買い物に来た商店がまだ残っていた。その奥にあるカルデラ博物館という綺麗な博物館が気になったので、ちょいとのぞいてみた。箱物行政の、しょーもない砂防ダムは必要でございますよ的施設とあまり期待せず、無料ゾーンを中心に見てみたのであるが、立山カルデラと砂防ダムの存在をこれまでまったく知らなかっただけに驚きと感動の連続だった。安政5年の地震で崩れた鳶山の土砂がまだこのカルデラにどっさり残っていること、これを食い止める為に幾度となく砂防ダムを作り、壊されてきたこと、昭和の、しかも戦前に、現在も立派に稼動する白岩砂防ダムが完成したこと、いまでもトロッコで砂防工事が続けられていること、これは富山平野の民を守る真の公共事業と感じた。子供はトロッコの実物がいたく気にいった様子で、スイッチやレバーをガシャガシャやって楽しんでいた。まるで男のよう(汗)

  

さて、ここからりょうさんの家に向かう。メールで道順を教えてもらったとおりに行くとあっという間にご自宅前へ。あら、こりゃ近い。立山日帰りというのも納得の距離である。駐車場に車を止めて外にでると奥様がお出迎え。これで3度目の「こんにちは」である。こちらはまあ、軽くお茶でもという気分で立ち寄ったのであるが、開口一番「泊まっていくやろ」といわれた勢いに負け(飲まれ?)、そのままりょうさん宅で一晩お世話になることになってしまった。

 田んぼが目の前にひろがる素敵な環境のお住まいでした。

今日は我々のほかに明日太郎小屋に入るという大和景子さんが泊まる予定だとか。子供は隣の子供たちのプール遊びに混ぜてもらいすっかり仲良しに。大君生君もしばらく見ないうちに成長したなあとちょっと感激。しかし、彼らは僕のことを「アイフルおじさん」と呼ぶのである。別に僕が件の金融会社に勤めているわけでもなく、下半身だけが異様にむきむきだから、というわけでもない。ただ、めがねをかけている あの俳優清水章吾さんに似てる(?)らしいのである。てなわけで、りょうさんはうちの娘に「ジャングルおじさん」と呼ばれているだけに、向こうはこちらをアイフルおじさんと呼んでくる。まあ、いいや、アイフルおじさんで。(^^)

夕刻、景子さん登場。ああ、どこかで会ったことがある、山が好きな女性がかもしだす独特の雰囲気を景子さんも持っておられました。ちょいと立ち寄るつもりだったのでお土産も持ってこなかったのはちょい恥ずかしい・・・。すっかりゴチになってしまいました。景子さんのお土産の日本酒もおいしかったです。

てなわけで(?)宴会突入(^^)

翌日、太郎小屋に入る景子さんは奥様と一緒に有峰に向かったものの、林道は通行止めで撤退。旅は道連れ?ということで、結局景子さんを乗せて名古屋まで一緒に帰ることになりました。

ここで公開しちゃっていいかわからないけど、景子さんからもらった絵ハガキ。これ本人さん直筆です。さすがデザイナーだけありますね〜。(^^)いつか、もらった絵葉書にある高天原へと腹ペコ家族の鼻息は荒くなるのでした。
 

とまあ、立山くんだりまで遠征しときながら、温泉でまったりして、あとはりょうさんの家に転がり込んでなにやってんだかわかんない夏休み旅行第一弾となってしまいましたが、今年はほんまに人との出会い、いろんな人と遊べる年なのかなって改めて思った次第でごぜえます。りょうさん、景子さん、ありがとうございました。
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