東お多福山と最高峰
2006.06.10

新管理人とひさしぶりの山を楽しみました

     

朝 飯
昼 飯
晩 飯
6月10日
JR芦屋駅-東お多福山登山口-東お多福山-本庄橋跡-最高峰-有馬温泉
自宅にて チョコクッキー
マリービスケット
お茶
有馬の
花居森にて
6月10日

花粉症の季節はインドアでございますとばかり、DVD作製や、仕事に没頭していたせいか、どうも最近元気がでない。今週末は山にいくぞーと思いつつもなんとなくけだるい土曜日の朝。で、朝から嫁さんと大喧嘩。ひさしぶりに嫁さんが切れた。「もっと他人を思いやれ!」と怒られる。やれやれ。仲直りしたのかしていないのか、よくわからないまま、もともと山に行こうと計画していたこともあり、娘を連れて家を出る。芦屋駅まで車で送ってもらい阪急バス乗り場へ。ネットで調べた時刻表と時間は違っていた。おいおい、阪急さん、大丈夫かいな。ヘアピンカーブをぐねぐね曲がって東お多福山登山口までは320円で乗車時間は20分ほど。中高年の男性たちに混じって下車。体操なんて娘には必要ないと思いつつも、こちらは硬くなった足の筋をぐいぐいっと伸ばしてみる。

ここからはふたつのコースがある。ひとつはそのまままっすぐ直進してドビワリ峠に向かうコース、もうひとつは東お多福山を登るコース。せっかくだか東お多福山を登ることに。娘にせがまれて一回目のおんぶ。背負子を先輩から借りているのでこりゃ便利だと子供を乗せると、げっ!重い。さらに重くなったように感じる。錬成合宿のような気分になりつつ、ひさしぶりに体からじわりじわりとにじみ出る汗に快感を覚えるあたりはやっぱり体育会系?

稜線にのって後ろを振り向くと芦屋の海がどっかーんと見える。今日はすこしかすんでいるかんじ。ここにくるのは3回目かな?この景色はなんど見ても気持ちがよい。娘は虫にこわがりながらも、笹をくぐりながら、歩く。「まだ〜?」と急かされる。山頂でおやつを食べようという言葉で元気が出た様子。やはり3歳で山を楽しめなんていうほうが無理。虫の名前を教えたりしながら歩く。






芦屋を9時56分のバスに乗って11時に東お多福山の山頂についた。背負ったのはほんの10分ほどなのでなかなかのスピードかな。山頂を示す木の柱のそばには熊蜂が飛んでいたのですこし南に下りたところで、おやつタイム。凄いスピードで菓子の袋が空いていきます。ま、いいか。

 さて、ここからどうしよう。ロックガーデンに下りてもいいけど、前に行ったし、このまま戻ってもつまらないしと悩んだあげくに有馬温泉まで行ってみることに。本庄橋跡までの下りはひとりで歩かせるのはちょっとやばいかなと思い、背負う。重い・・・。責任も重いなあと改めて思う。そういえば今回トイレットペーパと救急セットを忘れてしまった。トイレは最悪タオルで代用するとしても、救急セットがない以上は自分も怪我出来ない。やっぱり事前準備は大切です。


本庄橋跡から六甲最高峰まではずっと登り道。ここは七曲という急な登りが最初にある。学生のときはこの最初の登りでけっこうないい汗をかいた記憶があったが、やはりかなりのスピードで歩いていたからなのかな?

今回は娘がこの道を歩く。ひざに力を入れてぐいっ!と登るんだよと教えたら登るたびに「ぐいぐい!」と唱えていた。


しかし最後になってやっぱりギブアップ(笑)背中に乗りたい-と宣言されて一軒茶屋まで背負う。これで3回目のおんぶ。だが、こっちも負けてられないので、盛んに自尊心を煽って自分で歩きたいと思わせるように誘導する。六甲最高峰へはしっかりと自分で歩いてくれた。おにぎりなどの準備をまったくしてこなかったので、(嫁さん噴火中ということもあり)今日の食事はお菓子のみだが、意外と慣れれば腹も持つ。

頂上にはNHK−TECと書いた大きなカメラを持った二人組が来てあちこちを撮影していた。取材なのかな?





さあ、ここからは下り!と思っていると意外と長くて辛い道のりが待っている。子供は単調な景色にだんだん飽きてきて、無口になってくる。で、つぎに出るのは「背中に乗りたい〜」。娘も登山団体が後ろから来ると急にがんばって歩く。すれ違う際に褒められるのがうれしいようなのである。えー!まだ三歳なのと驚かれるのは親もまんざらでもないが、子供もそうらしい。だが、登山者の姿が見えなくなると「背中に乗りたい」とせがむ。うーむ、みえっぱりな遺伝子まで伝わってしまったのだろうか。将来が心配だ。

歩いていると嫁さんから電話が。もう芦屋まで戻ってきたと思って電話をくれたらしい。こちらは有馬温泉にも着いていない。それを伝えるとじゃあ、有馬に行くと言う。女心と山の天気はやはり予想しがたいものがある。以前はぼろい温泉会館のあった場所に立つのは金の湯。ここで嫁さんの到着をしばし待つ。学生時代の記憶からするとずいぶんと町の雰囲気が明るくなったような気がするが、しかしどこにでもありそうなカフェやパン屋が並ぶ景色を見ているとそれも画一化された景色に見えて、温泉街に求めるどこかひなびたノスタルジックな自分勝手な願望を浮かべてはところどころに残る古い建物を見て空想に浸るのである。

金の湯はそんな願望をぶち壊すのにはふさわしいいまどきの風呂屋。ややショックを覚えつつも2階の浴室へ。以前の風呂は湯は熱いし、洗い場もろくなかんじではなかったけど、こちらは42度と44度の浴槽が作られており、いいかんじ。鼻血の味がする独特の色の湯に浸かって疲れを癒す。本来は子供と一緒に入るはずだったが、母パワーには勝てず、子供は嫁さんのほうに行ってしまった。予定では帰宅するまでは子供とずっと一緒の気分だったので、なんだか寂しくなり、鏡に映る自分の姿を見て「何かんがえてんだ、俺」と我に返る始末。やれやれ。

有馬は道が狭いこともあり、休日は車で大混雑。そこで近年、離れたところに駐車し、そこから温泉の中心部まで送迎してくれるサービスがある。これは利用する価値あり。有馬ロープウェイのほうにある有馬里の駐車場に車を留めればイギリスのクラシックカーで送迎をしてくれる。条件は加盟店で1000円分の買い物をすること。帰りは写真の御所坊から車に乗せてくれる。一度は宿泊してみたいいい雰囲気の宿。


時計の針は5時10分前。あらら、こりゃもう家で食事だろと思っていると嫁さんは御所坊の経営の花居森で食事をしていこうと提案してきた。うーん、そんな短い時間で食事せなあかんのなら家で食べたいなあと思いつつも、もう足は店に向かっている二人のあとをおいかけてついて行く。お味のほうは予想以上においしくて!!!だった。


夕方に昼夜兼用の食事を済ませ、あとは嫁さんの運転で家路に!と思っていたら、子供が蛍をみたいと言い出す。そういえば先週言われたときにまだ出ていないので来週行こうって約束していたっけ。まだ暗くないので、どこかで時間を潰そうと、子供が生まれるまえに何回か訪れたカフェザテラスに行った。子供はちょうど寝てしまったので、だっこして店に入ろうとすると「幼児お断り」の札が。あらら、残念。仕方ないので、すぐそばに出来ているビューガーデンに寄ってみた。

 

カフェザテラスの展望を知っている身としてはちょっとビューガーデンと呼ぶには苦しい印象。ケーキも阪神間ケーキ激戦区に住んで舌が肥えているからか、うーむ、ちょっとまだまだってかんじ。この手のCafeは雰囲気だけよくても味があるレベルに達していないとリピーターを獲得するのは難しく、趣味でやっているのか、本気でやっているのかはちと不明。マスターはUFOマニア?なんでしょうか。5名の異星人が客としてやってきていたと書いてあるチラシが置いてあった。お勘定のときにバルタン星人の真似したらよかったな。

ほどよく暗くなってきたところで、お店を出て夙川の獅子ヶ口へ。ここは昨年も見に行った蛍スポットだ。人が次第に集まってくる。川を見ると沢山のカワニナが。なるほど、こりゃ蛍の餌がたくさんいるわいるわ。だが、暗くなってきても蛍は見つからない。まだ居ないのかなあと思って川面をじーと眺めていると嫁さんが「あ!蛍!」と猛ダッシュ。そんなに走らんでもええやろ。しばらく草の中で光る蛍を見つめながら今日は飛ばないかなあと思って橋の下に移動すると子供が「蛍や!」と叫ぶ。ご冗談をと思ってよく見るとほんまに蛍が橋の下のブロックにいた。お腹の長方形の光源体が規則正しく光を発している。良く見るとまわりにも蛍がたくさんいる。どうもみんなが集まっているところからは死角になって見えないようだ。すこしばかり蛍の光を独占して初夏を楽しむ。蛍からしてみれば求愛行動の邪魔すんな!と迷惑な話でしょうが、季節を感じるものが失われているなか、このような風景が見られるのは好ましいなあ。

ま、山に行ったはずなんだけど、嫁さんが有馬まで乱入?して気分はすっかりぷち旅行に。???とおもいつつも体はくたくたで、8時半に娘と一緒に寝てしまった。

夫婦喧嘩はどうなったかって?他人を思いやれと散々指摘した嫁さんは僕が一生懸命コネて作った「シーラカンス型パン」を昼飯に一人で食べてしまい、おあいこ。ちゃんちゃん。

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