奥高座の滝を巡る旅 2004.06.05

朝起きたらこれまたとてもいい天気!嫁に背中を押される形で山に行きました。(^^)!


【日時】平成16年6月5日(土)晴れ
【メンバー】腹ペコ山男
行程
朝飯
昼飯 晩飯
阪急芦屋川-高座の滝-キャッスルウォール分岐-奥高座の滝-黒岩との分岐-キャスルウォール-縦走路-新七衛門の倉-高座谷-高座の滝-阪急芦屋川
自宅にて
コンビニ弁当
ポカリスエット
チョコトス1個
パインアメ1個
自宅にて
(お好み焼き)
食べたもの
内容
コメント
毎度のことながらいつも当日に思いついて行動するので日帰りの場合は手抜きになりがち。通常はお菓子が中心だけど、今回は普段は食べないコンビニ弁当を選んで食べてみた。(汗)まあ山なら何を食べてもおいしいです。ソースがべとべとするのでゴミ入れ用にビニール袋を数枚用意しておこう。 これから暑くなるのでこのような弁当は腐敗との戦いだろう。でも防腐剤たくさんふりかかってるのかなあ。今度は昔ながらの焼きおにぎり(味噌塗り)をしてみよう。遠足の時おかんが良く作れってくれたなあ。

【山行日記】

5月8日
いつもよりゆっくり起きる。さあ、今日はなにしようかなあ。ここまでの出だしはいつもと同じである。今日は午後からナウシカの会社の同僚達がホームシアターを見に来るというので、午後は図書館にでも行こうと考えていた。しかし外を見ると雲ひとつない快晴だ。うわー、今日は暑そうやなあと思っていると「山行って来たら?」とナウシカ嬢。掃除したから追い出したいのかな、といろいろ勘ぐったけど、ここは素直にありがとうございますとお礼をいい、早速どこに行こうか考える。ふと、前回気になっていた奥高座の滝とキャッスルウォールの左側の岩壁のルートのことを思い出した。荷物をがしがし詰めて、自転車にまたがり、途中のコンビニで弁当を購入して、阪急御影駅で電車に乗り,2駅先の芦屋川駅で降りる。

高座の滝まではいつものコースだ。豪邸とベンツやジャガー、くそー、5年後には金持ちになってやるぞと思いながら急な坂を登る。少し汗がでてきたころに高座の滝に到着する。新緑のころの弱弱しい葉っぱがやや厚みを帯びてきたが、それでも太陽にさらされると黄緑色の綺麗な姿を見せてくれてとても気持ちが良い。一休みしたあと、高座谷に足を踏み入れる。お地蔵さんに挨拶を、いのしし様に挨拶をしてから、川沿いを進む。堰堤を右に見ながら進んでいくと、右の奥にキャッスルウォールの頭が見える。風吹岩との分岐を右に下りて谷を進む。途中で左手にキャッスルウォールに行く谷の分岐があるが、今日はこのまままっすぐ谷沿いに進む。すこし背をかがめる形で進むと薄い踏み跡がある。くもの巣が張っているので今日はまだ誰も通っていないようだ。ふと、顔を上げると奥高座の滝のマークがあった。おお!この先についにあるんだな。わくわく。こういうワクワク感があるのが楽しい。
今日は快晴。若葉も美しい。梅雨前の貴重な天気かな。
イノシシさんにご挨拶。今日も六甲であそばせてもらいますね。よろしく。
お!こんな標識があるのか!奥高座は近いぞ!ワクワク!
奥高座の滝の右側にある壁。ここを登ると縦走路に出ることがあとで分かった。
奥高座の滝。小さくみえるがこの奥に2段の滝がある。この滝の右側を登っていくとさらに上に行くことが出来る
奥高座の滝の上部から見た荒地山の稜線(左奥)

しばらく歩くと前方から滝の音が。おお!奥高座の滝だ!わーい。岸壁に囲まれた秘境のようなかんじ。よく見ると滝の右側と右側にある岩壁にルートがあるようだ。高座の滝も良く見ると奥に滝があるのが見える。また冒険心がむらむらしてきた。さっそく滝の左側の壁を登り、上にあがる。やや風化した花崗岩の岩峰の上にでるので、沢の位置を確かめながら下降する。お!あった。さらに滝を発見した。
兵庫登山会の白いプレートに赤枠のおなじみの標識も発見。むふふ。今日はここで弁当を食べることにする。太陽がまぶしいくらい降り注ぐ。弁当腐ってないかなと心配しながらもおにぎりを詰め込む。さあ、これからどうしようか、このまま高座谷を詰めて荒地山へのルートを探そうと考えてそのまま谷筋を遡行した。途中から藪に突入する。藪をかきわけて進むと左手に道のようなものが見える。あれ?ガサガサ藪をこいでいくと綺麗な道に出た。あれえ。川もこのあたりは緩やかな流れになっている。そのまま道に従って歩くと右側に巨大な松の木が見えた。あれ?この松はどこかで見たことがある。あ!これは黒岩にいく道だ!ということは前回は奥高座の滝に気付かずに同じ道を通っていたんだ!ということに気が付く。ピークハントが目的ではないので、ここで引き返すことにする。
奥高座の滝の上部は明るくひらけている。沢は滑りやすい。ここに下りて昼食をとった。
お!兵庫登山会の看板発見。いつもいいところにあるんだよなあ。この看板。
奥高座の上部から振り返ると谷と芦屋の海が一望できる。この景色を独り占め!
川の流れもゆるやかになってきた
若葉が力強くなおかつ美しい。
でっかい松の木を発見。ん!この木は以前に見たことあるぞとここで気付く。

綺麗な道を歩くとだいたい位置関係がわかった。この道は谷よりやや山側を通っている。したがって漫然と歩いているとまったく滝の存在には気が付かないのだ。芦屋の防災の看板C-4のところでさらにひとつ気がついた。ここから谷に下りると先ほど,奥高座の滝を見上げた際に左側に見えた岩壁を登りきるとこの道にでてくるのだ。(しかしこのルートは下降は大変だと思う)前回も通っている道なのにまったく気が付かなかった。そのまま道を下るとキャッスルウォールの横に出る。この壁の左側にルートがある。しかしそんな案内はどこにもない。良く見るとたしかに登れそうだ。3点支持を心掛けながら10年ほど前に夢中になった岩登りの感覚を思い出して登る。すこし藪をこぐとキャッスルウォールの上部に出る。ここからの景色が絶景だ。またもや独り占め。うしし。奥高座の滝の上部の滝もここから見ることが出来る。位置関係もだいぶわかった。すこし休憩してふたたび藪をこぐと縦走路に出た。丁度荒地山が良く見えるところだ。これでエアリアの点線の道がはっきりわかった。さてここからどうしようとしばし考えたがせっかく来たので、荒地山のぼろうかなと思い、足を運ぶ。岩梯子を上り、新七衛門の倉をくぐったところでしばし休憩。神戸の町をぼぉーと見ていたらなんだかもうやる気が無くなってしまった。迷わず下山することにする。(^^)!

C-4の看板が目印。道標は全く無い。たしかに一般ハイカーにはやや危険なルートだ。
キャッスルウォールの左側を登る。案内板はないので自分で判断して登ろう。ここは下降は出来ない。
キャッスルウォールの上部から奥高座の滝の上部を見る。ふむふむ。位置関係がわかったぞ。
すこし藪を漕ぐと荒地山に向かう縦走路にでた。
新七衛門の倉から見る芦屋の町並み。
高座の滝で水しぶきを楽しむ。

今日は本当に暑い。夏前の貴重な快晴だ。高座の滝でしばらく休み、滝のしぶきを浴びる。帰宅後、デジカメの整理をしていてブラックフェースを確認するのを忘れたことを思い出した。今度の宿題ということにして、また探検したいと思う。


標識の無い山歩きは山歩き本来の楽しさを感じることが出来る。「この先には何があるのだろう?」いまの世の中でこのような気持ちになれるのはなかなか難しい。山を登り、沢を登りながら、耳を澄まし、谷や山や木を見て自分の位置とその先を考えてみる、道標が整備されていると忘れがちな五感をフルに使ったそんな山登りが出来るのが、このエリアの魅力のひとつだろう。

HOME