兵庫 氷ノ山(ひょうのせん) 2002/09/22

新管理人と新管理人の母から休暇をもらいましたので、兵庫県最高峰の氷ノ山にいきました。


【日時】平成14年9月21,22日(土,日)
【メンバー】腹ペコ山男単独
行程
朝飯
昼飯 晩飯
神戸-福崎IC-和田山-大久保-親水公園(C1) 自宅
自宅でスパゲティ

氷ノ山ラーメン
C1-氷ノ山越避難小屋-コシキ岩-氷ノ山-神大ヒュッテ-東尾根避難小屋-奈良尾-親水公園
うまかっちゃん
ラーメン
たまごパン
チョコトス
チョコバー

グレープジュース
朝来SAで
ソースカツ丼
【その他持参した食料】
おにぎりせんべい、フレンドベーカリ、紅茶パック、練乳
氷ノ山ネギタマゴラーメン
作り方
評価
サン○食品のサッポロ一番味噌ラーメンをベースにコンビニで購入した乾燥ネギとゆで卵をトッピング。

作り方は通常どおり。
食料を忘れるという大失敗をしてしまい、刻んでおいたネギを入れることが出来なかった。
乾燥ネギをいれてみたが、やっぱりダメ。乾燥タマゴに続く使えないフリーズドライ製品と認定!
それにしても乾燥ネギがコンビニに売っていたのには驚いた。

朝からトンコツ!ラーメン
作り方
評価
明○食品のとんこつラーメンをベースに上記と同様につくる。朝の場合は1パックの半分のラーメンと汁の粉も半分にする。濃いと朝はつらいし、それほど食べられない。
朝からトンコツはちょっときつかった。(汗)ネギはやっぱり生がよい。次回はごはんと味噌汁にでも挑戦しようかな。

とにかく朝のトンコツは辞めたほうがよさそうだ。

朝来SAのソースカツ丼
作り方
評価

朝来SAに入る。


食券売り場に行く。

兄ちゃんに半券を渡す。

呼ばれる。

食べる。
ソースカツ丼と食券売り場に書いてあった。サンプルの写真をみるかぎり味噌カツ丼に見えた。はて?と思いながらもオーダー。でてきたのはなんと デミグラソースの「ソースカツ丼」だった!
感想は、うーん、これは駒ヶ根の本家のほうに軍配が上がるかな。


【山行日記】

9月21日
ようやく三連休である。今週もほんと大変な一週間であった。そのわりに苦労の報われない一週間であった。会社の存亡がかかっているというのに上の状況認識の甘さには呆れるくらい。あとは退職金もらって会社がつぶれてもしらんという戦犯たちをこのまま見逃してよいのかといろいろ悩む日々だった。

ストレスがたまっているのが、まわりからも見えたようで、今回、新管理人の母と祖母から「山に行ってストレス解消してきなさい」と休暇をもらったので、どこにいこうかと思案したあげく、兵庫県の最高峰の氷ノ山に行くことに決めた。さっそく準備にとりかかり、食料はいままで食べ残してある分を整理しようといろいろひっぱりだし、冷蔵庫の前に袋に入れておいた。他の登山道具は玄関のほうにおいていた。

昼メシを自宅で済ませ、14時ごろ車で出発。一人の山は移動時間がなんともさみしい。CDをかけながら中国道に入り、福崎で播但連絡道に入る。それにしても当日決めて、さっさと出てきたけど、なんか足りないような気がするな〜とぼんやり運転しながら思っていた。16時頃、朝来のSAで、妻に電話する。

妻「ねえ、なんか忘れてない?」

私「うん、なんかそんな気がする。何やろ?」

妻「冷蔵庫の前におきっぱなしなんだけど・・・。」

私「!!!ああっ!食料全部れたぁ----------!!


腹ペコ山男はじまって以来の大失敗。(汗)こんなことは初めてだ。仕方ないので和田山のローソンでラーメンやお菓子を買い込む。家計節約のため、昔のように贅沢はできないのだ。 とほほのスタートである。

国道9号線をひた走り、氷ノ山に向かう。鉢伏口から細い道路を車でのぼっていくと親水公園がある。このまま車を進めれば東尾根の奈良尾キャンプ場があるが今回は登ったことのない氷ノ山越えを攻めることに決める。川にはつり客がたくさんきていた。テントは私だけだ。そのうち、地元の人が料金( 500円)を回収しにきた。トイレも綺麗だし悪くない場所である。




親水公園登山口のキャンプ場
休日なのに誰もいません
今日晩御飯!

焚き火でもしようかと枯れ木を集めておいてから、5:30頃から晩飯。実は晩にラーメンを食べるのは初めて 。食事を終えた頃ツーリングで回っているというライダーがひとりテントを張った。焚き火するときにでも声をかけようと思っていたが、6時頃にうたたねをするつもりでシュラフにはいったら目覚めてみたら深夜1:30だった。疲れていたということか。

9月22日
明け方テントをたたく雨の音で目覚めた。あれえ〜今日は天気持つと思っていたんだが・・・。しばらく様子をみようと思い寝てみたが、回復せず。諦めてラーメンを作り食べる。雨は若干小降りになってきたが止む気配はない。せっかく来たのにここで帰るのも惜しい。ここは雨の山でもいいじゃないか、と割り切り準備をはじめる。 あ、帽子忘れた・・・。またもや忘れ物である。んでもってデジカメを入れるウェストポーチも忘れてこと気がつく。あーあ。雨の中、テントを撤収し車に放り込む。 7:05に親水公園を出発。歩いて5分もするとザックは雨でびっしょり濡れている。ビニール袋でデジカメや携帯電話を再度パッキングし確認をする。




朝から豚骨ラーメン
テントの内部
外は雨降りです



布滝です
地蔵堂
氷ノ山越えに到着

親水公園の上に上がると飯盒炊飯可能な設備が奥に広がっている。お〜こっちに幕営してもよかったなあと思う。シーズンを過ぎたキャンプ場というのはなんともさびしい気分だ。夏だけがキャンプじゃないのになあ〜。


布滝を見てから登山道に戻る。こんな雨の時は帽子があればよいのだが(メガネが濡れるので)、今回は忘れてしまったので雨具のフードを被るが、耳がふさがるので気分がよくない。途中からフードは外した。小豆ころがしは通行止めになっていたので迂回路を進む。しばらく歩くと道が水平になってくる。前方に青いトタンが見える。地蔵堂だ。中には中高年2人が雨宿りしていた。私もしばし雨宿りをさせてもらう。地蔵と呼ぶにはあまりにもでかい石像に参拝したあと、ふたたび足を進める。雨と風の音が山の木々を揺らす。尾根をのぼっていくと弘法の水という水場があるが枯れていた。

同行者もなく、聞こえるのは自分のザックのゆれる音と雨と風の音だけ。日常生活ではうっとおしいはずの雨。しかしそんなあたりまえの自然の摂理が日常生活する上では排除されているこの矛盾。雨に濡れることで非日常に触れる。風を感じ、耳で感じる。五感をフルに使って山の息吹を感じる。そんな瞬間こそ単独行の至福の時と感じるのである。

しだいに視界がひらけ、風の音がきつくなってくると氷ノ山越えの避難小屋の前に出る。あいかわらずの霧だ。避難小屋には先行者が一人いた。言葉を交わす。東尾根コースを通って下山するとのこと。このまま往復するよりもそちらのほうが楽しそうなので私もそのコースにいくことに決める。雨はさほど気にならないが風で体が冷える。仙谷の分岐にはクマ注意の看板があった。注意と言われてもどしたらええんでしょうねえ〜。分岐を過ぎても視界はあいかわらず5mくらい。足元は土の流れ止めか、丸太でしっかりと階段がつくられている。こうなると頂上はちかい。次第に左手に三角の屋根が見えてきた。頂上だ!11年前の冬に来て以来の再開である。頂上にはおばちゃんとさきほど氷ノ山越えの避難小屋でであった先行者がいた。すこし話をしたあと、寒いので避難小屋に飛び込んだ。




地蔵が迎えてくれました
避難小屋と深い霧
霧雨の中をすすむ



仙谷への分岐点
頂上避難小屋が見えた!
記念撮影

避難小屋の扉を開けるとちょうど中では中高年の登山者たちが集団で記念撮影をしていた。とびらをあけた私をつかまえて写真をとれという。・・・こっちがザックもおろしていないのに失礼な連中だと少々不愉快になる。不愉快な連中がでていったあと、さきほどの先行者とおばちゃんと私の三人になった。このおばちゃんは興奮してるのか、 マシンガンのようにしゃべりまくる。島根の益田から来たとのこと。益田は私が合宿で免許を取った町に交差点が1こしかない町である。懐かしくなって話をした。

小屋の中でお菓子とグレープジュースを飲む。体が冷えて寒い。小屋の窓は風でうなる。回復の兆しはないので予定どおり、東尾根経由で下山することとする。あいかわらずの霧の中だ。



避難小屋に飛び込む
古生沼の横を通る
あいかわらずの霧



神大ヒュッテの分岐
下りてきた道を振り返る
神大ヒュッテ

東尾根は歩きやすい道だ。駆けるように下る。あっという間に千本杉の神大前にでる。深い霧中で人工物を見るとほっとする。不思議というか、勝手なものだ。




次第に明るくなる森
水場で給水
東尾根が見えた!



明るくなりました
東尾根はこんなかんじ
ブナの木

次第に森が明るくなってきた。どうやら下は晴れているらしい。一の谷の水場で水を汲んだころには東尾根が遠くに見えてきた。あれ〜天候回復してるなあ〜。スキー場の方向からは太鼓の音が聞こえてきた。何がやっているのだろうか。

東尾根の静かな稜線をゆっくり歩く。東尾根の避難小屋は11年前とかわり新築されていた。以前は 青いトタンの建物だったはずだ。前もこの位置にあっただろうか?もっと深い森のなかにあったような記憶があったのだが。ここからはスキー場や鉢伏山がよく見える。




木のトンネル
東尾根避難小屋
スキー場が見えた!



氷ノ山山頂を望む
東尾根登山口に下山
稜線はまだ霧の中

東尾根の避難小屋を過ぎて左手に下ると奈良尾に下りる道だ。以前に敗退した道をたどると東尾根の登山口にひょっこりでた。誰もいない。静かだ。さあここから親水公園まで林道歩きだ。スキー場のヒュッテには「兵庫県 人と自然の博物館」の車が止まっており、人がたくさんお弁当を食べていた。なにかの講習会だろうか。

林道歩きはつらいので、口笛を吹きながら歩く。雨もあがり、気持ちのいい風が吹いている。30分ほど歩くと親水公園に到着した。駐車場は車でいっぱいになっていた。愛車の後部に荷物を詰め込み、さっさと着替えをして養父(やぶ)温泉を目指す。




下山口から見たスキー場
鉢伏山
やぶ温泉ですっきり(^^)

但馬楽座やぶ温泉(0796-64-1000)8は本物の温泉である。中も広くてきもちがいい。ひさしぶりに歩いた快感と満足感でいっぱいである。養父温泉にはお好み焼きと但馬牛のお店が入っている。値段を見てびっくり。安くても1000円だ。昔ならふらりと寄るところだが、ここは我慢我慢。海産物のみやげもいまひとつだったので何も買わずに出る。播但道の朝来SAでデミグラソースのかかった不思議な ソースカツ丼を食べ、17時に神戸の自宅に到着した。

今回珍しくコースタイムをメモしたので記載する。

7:05 親水公園出発
7:50 地蔵堂着
8:40 氷ノ山越え避難小屋着
9:00 避難小屋発
9:45 氷ノ山山頂到着
10:15 出発
10:35 神大ヒュッテ到着
11:25 東尾根避難小屋着
11:40 東尾根登山口到着 



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