丹沢 鍋割山塔の岳 2001/11/18

6年振りに友人と丹沢鍋割山と塔の岳を訪れました。(^^)!
鍋焼きうどんウマー(^^)



【日時】2001年11月18日
【メンバ】腹ペコ山男、N村
 
行程
朝ごはん
昼ごはん 夕ごはん
二股ー後沢乗越ー鍋割山ー金冷しー塔の岳ー堀山の家ー二股
あんぱん
鍋焼きうどん
(鍋割山荘にて)
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CASAで済ます(^^)



【山行日記】
 
11月17日

このたびめでたく我らが「豊吉クラブ」のリーダーSが職場の派遣社員を射止め、青山のしゃれたお店で結婚式をすることとなった。朝、新幹線に乗って2時頃に川崎のN村氏宅に到着。着替えて結婚式に参加する。リーダーの人柄が表れたなかなか楽しい結婚式であった。式は18 時から開催され終わったのは21時!しかも帰りの電車は土曜日なのに満員。あらためて東京だなあと実感する。今日はN村氏のところに泊めてもらうことにする。寝るまでは彼の愛娘の遊び相手になる。

11月18日

明日の朝は7時に出発と予定していたが、予想通り寝坊。7時に起きた(恥)。着替えをして外に出る。うわー寒い!しかも天気はどんよりしている。ああ、これはダメかなと思ったが高速に乗りながら外を見ているとなんとか持ちそうだ、まあ大雨にならなければいいかなと楽観する。高速を下りて二股の手前まで車で入ろうと思ったが、どういうわけか川の対岸のほうに入り込んでしまい、ゲートの手前で駐車する。ザックに荷物をまとめ二股まで林道を15分ほど歩く。
 
二股手前の林道 紅葉してました 秋いっぱい

二股からゆっくりと坂道を登る。その先に銅像がある。ああ、思い出した。たしかにここにあったなあ。登山研修所はいまは使われていないのだろうか…。登山届のポストを過ぎると最初の渡渉点が現れる。この場所も記憶にあった。川を渡ると空から冷たいものが降って来る。仕方なしに雨具を着る。雨は冷たいが小雨だ。そのうちやむだろうとのんびり歩く。しばし進むとプロパンガスや灯油の缶が見えた。残念ながらペットボトルは無い。くそー!持ちやすいものは既に先行者に運ばれてしまったようである。乗越までは樹林の道を大きく深呼吸しながら進む。なんともいえないいい空気。これだけで癒される。体全体にいいものを取り込んでいるような気分に浸る。元気が出てきた。乗越まで快調に進む。乗越からは丹沢山塊の山々の頭だけがガスの上に浮かんでいる。もののけ姫オープニング状態でなんとも幻想的。尾根を進んだ先で休憩する。N村氏が用意してくれたあんパンがうまい。あづきPOWERで復活。谷をガスが埋めゆっくりと流れる姿はこんな天気の産物だろうか。前回は快晴だっただけにまたこれも楽しと割り切れる自分にすこしのゆとりを感じる。振り返ると相模湾が見える尾根をほどなく歩くと鍋割山荘が見えた。
 
今回はこんな格好で ガス沸く丹沢の谷 小雨も止みました
相模湾を望む 鍋割山荘に到着 山荘の中はこんなかんじ

鍋割山荘の中に入ったとたんにメガネが曇って何も見えなくなる。(笑)奥では山小屋の主人が一生懸命鍋焼うどんを作っている。作るのに必死の様子だ。「鍋焼うどん2つください」というと伝票に名前と個数を書いてくれと頼まれる。なるほど。名前を書いて奥のテーブルで二人で待つ。中は人でいっぱいだ。我々は鍋割文庫の横に陣取り昔の山渓や岳人を見ながら30分ほど待つ。名前が呼ばれてとりに行く。期待まんまんでテーブルへ運ぶ。フタを一気に取る。おおー!すげー!思わず二人で叫ぶ。
 
待ってました! 鍋焼うどん! むふふふふ・・・ 七味をぶっかけるN村氏

まずはデジカメで記念撮影。前来たときはデジカメなんてこの世に存在してたかな?って話ながらはふはふ食べる。食べて満腹になると後ろにある布団に二人とももたれかかりウトウトする。はあ〜ええ気分やあ。気が付くと11時に到着してからもう1時間半がたっている。このままでは根っこが生えてしまうので名残惜しかったが鍋割山荘を後にする。鍋割山荘の前では沢山の登山者が座りお昼ご飯を食べていた。カレーうどんを作っている団体の前で思わず「あ、カレーの匂いだ!」と叫んでしまう(恥)

鍋割山から塔の岳までの道は稜線上ではあるが木々に覆われた静かな小道である。すでに葉は落ち、みかん色をした絨毯が我々を迎えてくれる。さらに霧が立ち込め音をかき消す。二人で足音を止めると我々の息遣い以外は何も聞こえない。この世界を知らない人に教えてあげたいものだと心から思う。
 
静かな山 落ち葉のじゅうたんを踏みしめる 霧が山を覆いました

ところどころに植生保護と称した金網がある。すべて北側にあったのはなぜだろうか?塔の岳の小屋が木々の間からちらりと見えた。見えてからが遠く感じるのはなぜだろう。ほどなく金冷やしの分岐に着く。数年前訪れた時ここで卑猥なネタで盛り上がっていたことを思い出す。見上げるとひたすら頂上まで木でくみ上げられた階段がある。一汗かきたかったので一気に走るが、頂上手前でガス欠になった(笑)ゆっくり歩きながらこれまでの静かな山旅のイメージを打ち崩すのには十分なほど人工物の溢れる山頂に到着する。普段ならここからは抜群の眺望が楽しめるはずなのだが、残念ながらすべては霧の中。しばらく汗がひくのを待って尊仏山荘の中に入る。ひげを生やした山小屋おやじが迎えてくれる。我々はホットコーヒーを頼んだ。カントリーミュージックのかかる小屋は外見からの想像とは異なりかなり山小屋らしい山小屋の様子。手作りっぽいテーブルやランプに好印象。外の温度計をみると2℃。寒いわけだ。熱いコーヒーをゆっくり流し込み体を温める。
 
塔の岳山頂!何もみえねえ〜 尊仏山荘は暖かい ホットコーヒー400円
大倉尾根 下りきつかった(涙) 二股まであと一歩

外は相変わらず寒そうな霧で覆われている。重い腰を上げた来た道を引き返す。早速例の階段で膝が痛くなる。金冷やしの時点ですでにあいたたた・・・である。今回は前回のコースと異なり小草平沢方面の尾根を下って二股に下りるコースを選んだ。しかし堀山の家までひたすらつらーい下りが続く。私は膝があまりよろしくないのでN村氏に先行してもらい後からひぃーひぃー言いながらついて行く。営業中!とノボリの立った堀山の家の前で休憩後、小草平方面の尾根に向かう。このあたりは杉の植林が盛んなのだろうか、尾根一面が杉だらけである。杉には白い紐が巻かれているがこれは一体なんだろう。N村氏が先行し、私が後から続く。日は次第に落ち、樹林の中は薄暗い。ふと地図を見る。なんとなく「違う!」と気づく。N村氏を呼び止め、しばし地図とにらめっこ。右のほうに足を進めると丁度尾根との分岐点に立っていることがわかった。危うく迷うところであった。それにしてもこの尾根は道標などが全くないためこの後も地図を見てまめに確認しながら進む。山を見上げると赤や黄色に燃えている。渡渉点で最後の休息をし、尾根を巻くと最初に川を渡った登山届のポストの横にひょっこり出た。な〜んだ、ここにでるのか〜。一歩一歩踏みしめながら、そして大きく深呼吸して「お互い毒素が抜けたなあ」と話ながら二股に向い、ゲートをくぐって駐車場に向かう。すっかり夕方だった。

実は丹沢に温泉があるという。N村氏の案内で東丹沢の七沢荘という温泉宿に到着。駐車場はすでに車でいっぱいだ。タオルを持って七沢荘に向かう。のれんをくぐると宿の中に巨大な石と二体の彫刻が鎮座してる。変わった宿やな〜。入浴料は1000円。ちと高め。しかしお客はばんばん来る。長い廊下を歩いたあと、露天風呂に到着。洗い場は外なのでかなり寒かったが、ヌルっとした温泉で気持ちがよい。帰りに旅館のパンフレットをもらったがここにもこのご主人が少々変わったご趣味をお持ちというのが感じ取れた。

ちなみに獅子座流星群は睡魔に負け見ることはできなかった(笑)



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