裏銀座縦走山行 2000/7/20-23 |
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昼ごはん | 夕ごはん |
信濃大町-七倉-高瀬ダム-ブナタテ尾根-烏帽子小屋(C1) | おにぎり2こ 愛媛ポンジュース |
カロリーメイト×1 こんにゃくゼリー×2 チョイス×1 |
トマトスープ フランスパン お茶 |
烏帽子小屋-三ツ岳-野口五郎岳-野口五郎小屋(C2) | ラーメン2個 さつま揚げ |
チョコパイ×2 ようかん×1 マグダビビスケット カルピスかき氷 パンと魚肉ソーセージのサンド |
タイ風チキンカレー ごはん 海草黒酢サラダ お茶 |
野口五郎小屋-野口五郎岳-東沢乗越-水晶小屋-鷲羽岳-三俣山荘-三俣蓮華岳ー双六岳分岐ー双六小屋(C3) | スパゲティボロネーゼ 紅茶 |
ようかん×1 チョイス×1 チョコパイ×1 こんにゃくゼリー ラーメン(双六小屋) |
ほうれん草クリームシチュ ごはん ポテトサラダ お茶 |
双六小屋-弓折岳分岐-鏡平-秩父沢-ワサビ平小屋-新穂高温泉-松本 | ソースやきそば すき焼きごはん お茶 |
ようかん×1 チョイス×1 チョコパイ×1 チーカマとパンのサンド 抹茶ジュース |
松本のたくまにて カツカレー大 |
<その他持参した食料>
グリーンティスティック、練乳、スキムミルク、パインアメ、プルーン、予備食1食分(ラーメンとお茶漬け) |
トマトスープ | 内容 | 評価 |
【用意するもの】2人分
トマト缶、コンソメ、ベーコン1本、玉ねぎ1個、塩、コショウ、フランスパン1本 最初にベーコンを炒め、次に玉ねぎを加えて炒める。いい色になってきたら水を加えて沸騰してきたら缶のトマトを入れて煮こむ。コンソメは数個入れてば十分。 |
山でトマトを食べられるなんて大変幸せな一品。マカロニを入れるとなおいい。トマト缶は重いけど満足は間違いなし。コンソメで味の濃さは調節可能。 | |
タイ風チキンカレー | 内容 | 評価 |
【用意するもの】2人分 レッドカレーペースト、ココナツミルクの素、炭火地鶏、じゃがいも、にんじん、たまねぎ まずお湯をかるく沸かし、ココナツミルクの素を溶く。その後、カレーペーストを加え油が浮いてきたら,肉や野菜を加え煮こむ。野菜が柔らかくなってきたら出来あがり。 |
市販のカレーライスはええかげんに飽きたなあという方には是非お勧め。アジ○ンホームグルメのレッドカレーとココナツミルクを用意しましょう。まずは試しに家でつくってみましょう。
ちなみに日本のカレーのようにドロドロにはならないので勘違いしないようにね。 | |
ほうれん草クリームシチュー | 内容 | 評価 |
【用意するもの】2人分
サラミ、クリームシチューの素、じゃがいも、たまねぎ、人参、ほうれん草(乾燥) 沸騰したら、野菜を放り込んでその後、シチューの素を加えて野菜が柔らかくなったらできあがり。今回は乾燥ほうれん草を入れて見た目をよくした。
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最近定番となってきたクリームシチューだが、ほうれん草を入れるだけでずいぶんと変わる。冬はアスパラを多用したが夏はほうれん草がイケそうだ。 | |
すき焼きごはん | 内容 | 評価 |
【用意するもの】 前日に炊いた食器一杯分のご飯とすき焼きの缶詰1個 前日に食べきれなかったご飯にリーマン旅男氏の差入れのすき焼きをかけ、朝のやきそばの副食とした。 |
朝はじめてごはんを食べた。いままでラーメン系もしくはアルファ米系だったので新鮮だった。手間がかからず腹も膨れてGood!以後採用!
ちなみに今回は定番Nのやきそばを使用。やきそばについてはやっぱりやまが好き!のsudoさんに聞くべし。 | |
スパゲティボロネーゼ | 内容 | 評価 |
【用意するもの】 エスプレッソパスタの素2パック 沸騰したお湯の中で本製品をかきまぜ、水分が飛んだら出来あがり。 |
今回の山行で唯一いまいちだった一品。同じ系列のペンネがおいしかっただけにくやまれる。作り方がまずかったのかな〜。どうも給食で食べたスパゲティの味がして没。 | |
黒酢海草サラダ | 内容 | 評価 |
【用意するもの】
Rケンの海草サラダ一袋 黒酢海草サラダの袋を開け、水につけて10分ほどおく。水に浸ったら水を捨て黒酢をかけて出来あがり。 |
山でなかなか味わえない酢の味を楽しめる一品。疲れた体には最高!2人とも「き、きくー」と叫びながら食べる。これは夏の定番だ! | |
魚肉ソーセージサンド | 内容 | 評価 |
【用意するもの】
フランスパン1/2、魚肉ソーセージ、マヨネーズ 前日のトマトスープの時のフランスパンを残しておき、魚肉ソーセージをはさんで食べる。ベーコンよりも魚肉のほうが合う。 |
リーマン旅男氏の真似をして、行動食にランチのようなものを試してみた。う、うまい。以前燕岳のテン場でベーコンサンドを食べたけど、あのときは行動中ではなかったためさほど感動しなかった。
なによりも他の登山者に「どーだ!」と見せびらかせるところがよい。(笑) | |
さつま揚げ&ほうれん草ラーメン | 内容 | 評価 |
【用意するもの】
すきやねん2パック |
朝飯の定番ラーメンであるが、冬では多用したネギの代わりにほうれん草とさつま揚げをいれてみた。バリエーションの一つとして使える。腹持ちはラーメンのみの場合よりも良かった。 |
【山行日記】
プロローグ
7月の頭に「今度の海の日は山へ行こう、かつ久々に縦走をしよう」とN村氏とリーマン旅男氏に持ちかけた。最近は日帰りやマイカーゆえのピストン登山しかしていないため修行のような激やせするような山行をしようということになり、当初裏銀座のさらに裏、針の木から烏帽子岳を縦走する計画が持ち上がった。しかしこれは運動不足リーマンには地獄の行軍になると指摘を受け、烏帽子から双六、行ければ槍ヶ岳まで行くプランにあっさり変更。ところが直前になってN村氏が出張じゃんけんに敗れ去りあえなく轟沈。「裏銀座行けなくなりました。」という悲痛な電話をもらう。どーも、山に関しては最近彼はついていない。和歌山と九州に出張とか。 どういうわけか山へ行こうとすると急に忙しくなってくる。17日の週は毎日帰宅すると次の日に日付が変わっているありさま。当日も9時過ぎの夜行に乗らねばならないのに電話がガンガンかかってくる。最後は後輩君に仕事を引き継いでもらい、慌てて職場を飛び出す。家でパッキングをし、30分でまた家を出て大阪駅へ。駅では小さいザックを背負ったおじさんおばさんがちらほらいる。なーんだ、意外といないもんだなとすこし安心。駅のカウンターで時刻を聞くとなんとちくまは9:42分発とか。時間がかわったようだ。時間が出来たのでゆっくり食事をし、30分前にホームに上がる。すると、ホームは山屋でいっぱいだぁあああああ。ホームからあふれんばかりの人だ。そうかみんな上に上がっていたんだー。ひさびさの電車山行出出しで大失敗。
7月20日(木) 松本までほとんど一睡も出来ず到着。「まっつもとーー、まっつもとーー、まつもと」 久々に聞いたな、コレ。
見上げてもまったく空は見えず、ただただ登山者のカラフルなザックが樹林の間から見え隠れするだけである。どのガイドブックを読んでも「ひたすら登る」とか「ぐんぐん高度をかせぐ」としかどおりで書いていないわけだ。(あんまり詳細に書かれても困るけどね)とにかくひたすら登りまくるとだけ言っておこう。途中タクシーで乗り合わせた夫婦に肉巻きとひじき煮をごちそうになり、結婚談義に華が咲く。数字が1の地点は小屋まで10分の距離の地点である。ここで大休止をして最後の気力で烏帽子小屋を目指す。リーマン旅男氏に「ダッシュしよう」と誘われ、ついついダッシュしてしまう。不思議な体力が残っていたものだ。小屋の前に出ると水晶岳や赤牛岳の巨大な姿がバーンと広がっていた。2人でうぉぉぉぉ----と歓喜の雄叫びをあげる。13:45分到着。
テントを設営後、荷物もそのままに爆睡する。テント場はやや傾斜しているものの表銀座の山々がガスの合間から見え隠れする絶好の場所。今日の晩飯はリーマン旅男氏推薦のトマトスープである。重たいトマト缶に感謝!山であのまぶしい赤を見ると食欲沸きます。フランスパンをかじりながらおいしくいただく。食後また寝てしまう。気がつくとなんと20:30!他のテントはすでに静かで、ただどこかのおやじの豪快ないびきが聞こえてくるだけである。お湯を沸かしミルクティーを飲むみながらお互いのワンゲル時代の話に華が咲いた。同じことやっていても中身や用語は全然違うみたい。どうもうちのワンゲルは軍隊さながらだったようである。リーマン氏には以後ずっと「軍人」「軍人」といわれつづける羽目に。10:00に就寝。星が綺麗で明日の好天に期待。 7月21日(金) 我々のテン場からは日の出がテントに居ながら見ること出来る。ラッキーである。ラーメンをすすり、朝日に染まる表銀座の山々の写真撮影をしたあと、昨日登れなかった烏帽子岳に向かう。烏帽子は予想以上に遠い。しかもニセ烏帽子からだいぶ下る。(笑)途中で昨日タクシーで同じだった夫婦に会い、「あーら遅いじゃないのぉ」と言われてしまう。うっ!軟弱リーマン登山隊露呈!
烏帽子岳山頂には栃木?県庁の山岳部の団体さんがいた。この方々にそそのかされて烏帽子の本当の頂上まで登ってしまう。ここで私のジャージは見事に股割けになってしまう。やるんじゃなかった。のんびり写真を撮ったあと、再びザックの置いてあるテン場へ。烏帽子への稜線からは赤牛、読売新道、五色が原から薬師岳までの稜線がはっきり見える。今年はやはり残雪豊富のようで五色が原は特に真っ白だ。
今日は本来は三俣まで行くはずであるが、野口五郎に変更。今日は休養日。ということで稜線散歩を楽しむ。三ツ岳までのゆるやかの稜線を登っていくとやがて槍穂高連峰が飛び込んでくる。おお!これぞ北アルプス。
三ツ岳はここからひと登りである。ここから五郎までは本当に快適な雲表散歩だ。途中雪渓が現れたので稜線を通れとの看板を発見。思わずニヤリ。そう、我々の目的は雪渓かきごおりだ。リーマン旅男氏がわざわざ持参してきたカルピスを雪渓から採取した雪に振りかけ食べる。うーん、うまい!!最高だ。食べていると稜線上に例の夫婦の姿が見えたので声をかける。 我々「かき氷食べませんかー?」とよびかける。
かき氷を食べたあと、野口五郎小屋を目指し再び歩き始める。表銀座もすでに雲に包まれている。五郎小屋の手前の雪渓の上部でまた休憩。ここで魚肉マヨネーズサンドを食べる。う、うまい。こういうところで食べるとなんでおいしいんだろう。十分休んだ後、テン場へ。数張りテントがあるがみんな単独行のようだ。今日は日差しがきついが風があるためテントを張って両方の扉を開けると大変涼しい。さっそく寝る(笑)だがブヨにめちゃくちゃさされ足がボコボコになってしまう。かゆいのなんのって!ああ辛い。
今日の晩飯はタイ風カレー。炭火焼の鳥肉をつかって香辛料ばりばりのタイカレーを作る。今回はじめて試したけどHOT!HOT!これは使える。ちなみに隣の夫婦は麻婆春雨だった。食後、沈みゆく夕日をみるべく稜線へ。あかね色に染まる水晶岳や立山連峰をしばし眺める。風はつよく雲は流れて行く。夜は満天の星空。星座に詳しいリーマン旅男氏に夏の星座の指導を受け、9:00就寝。
7月22日(土) 3時に起きる。今日は双六岳までだ。テントから外を覗くと満天の星空。今日も快晴だーと喜び冗談を朝から飛ばし合う。とたんにテントはしなるくらい強風に襲われる。ここは冬山かというくらい風に揺られる。必死でコッヘルを確保しながら朝飯を作る。(しかもこれがまずかった…)しばらく停滞をすることにし、外を覗いて見ると単独行の方達や隣の夫婦もテントを撤収している。飛ばされたコッヘルのふたを回収し、5時頃テントを撤収。野口五郎岳まではゆったりとした登りであるが、今日は谷からの風がすさまじい。体が飛ばされてしまう。野口五郎からの下りはまじで風に背中を押される。このころから風に加えてガスが出てくる。その後、雨も混じってくる。ひえー! 東沢乗越まではあっという間に着く。ここから水晶小屋までは小ピークの上り下りがある。視界はほとんどゼロ。
鷲羽岳まではつらい登りが延々と続く。足がだんだん重くなってくる。山頂が近づいてくるのはワンゲルの感で分かる。直下で2人とも「頑張っていこーぜー」と絶叫する。鷲羽池はいったいどこだ?というくらい頂上の視界はゼロだった。山頂で岐阜から来た夫婦にグレープフルーツをもらう。ついでに桃の缶詰も食べる。さあ、この後は三俣山荘、三俣蓮華岳、双六岳だ。メガネがすぐにクモって前が見えないのであきらめて外す。下をゆっくりみながら三俣山荘を目指すがこける、こける。ケツが痛てぇー。下りが終わり、平になってくると三俣山荘が目の前に現れる。小屋の前は登山者で一杯だ。うわさの喫茶店はあの階段を登ったところだな。ここでもトイレを借りるが、ここのトイレはオアシスだった。ちなみに受け付けのお姉さんはイイ感じでした。すっきりして気分を一新し、三俣蓮華岳を目指す。
どうしても三俣蓮華に行きたいというリーマン旅男氏に従い、双六をまかずに稜線へ。三俣へは雪渓をキックステップで登る必要があり注意がいる。緊張し、登りきった山頂はやっぱりガスの中だった。リーマン旅男氏はここからは平な道の連続と思いこんでいたらしく小さな上り下りの度に「イメージと違うー」とぶつぶつ。話のネタはいつの間にかカラオケになり話をしているうちに歌の好みが似ていることに気づく。気がつくと歌っていた。(笑)80年代ヒットソング、宮崎アニメソングを歌いながら双六山腹を巻き、双六小屋までの最後の下りはオフコースメドレーで歩く。頭がおかしくなっているらしく目の前でカップルがくすくす笑いながら振り向いているのが妙に快感。 双六小屋は大変な混雑だ。あまりにも腹が減ったのでラーメンを頼む。小屋の食事は5交代で最後の人は8時過ぎだとか。ラーメンが出来るのを待つ間、山しりとりに燃える。待ちに待ったラーメンは予想外の豪華さでびっくり!下界で食うのと変わらない価格とボリュームに大満足。
7月23日(日) 今日も風が強い。外を見ると昨日と天気は同じような感じである。うーむ、残念。やきそばとすき焼きごはんを食べテントを撤収。今日は新穂高温泉まで下山する日である。しかし双六からはまず稜線まで登らなけらばならないのでさっそくリーマン旅男氏が「イメージが違う」を連発。ガスは山肌を這うように進みさながらもののけ姫オープニングのようである。さっそく2人で歌う。(笑)
新穂高からは沢山の中高年登山者が登ってくる。今日も大盛況のようだ。鏡平山荘へ下るとテラスは人でいっぱい。ここで鷲羽でいっしょだった中高年軍団と会う。いちおう若者の我々はいろいろなお恵みを頂戴する。うーむ感謝!独身のリーマン旅男氏はさながらアイドルのような歓迎を受ける。
稜線は次第にガスが晴れ、太陽が顔を出してくる。穂高や槍もちらほら見えてくる。下るにつれて暑くなってきたので沢の水で抹茶を楽しむ。秩父沢のガレをガンガン下りると、林道に出る。振りかえると稜線ははるか彼方だ。よくがんばったなー。ここから20分ほど歩くとわさび平小屋だ。こちらも大盛況。
ここから新穂高温泉まではつらい林道歩きが待っているが、ここも歌とボキャブラ天国ネタで盛り上がる。おもわずバカ笑いを連発してしまい、他の登山者に「楽しそうですねえ」と言われる。ちょっとうるさかったかな?キツい林道もあっという間で新穂高温泉に到着。暑い暑い!ここで松本行きのバス(13:50発)のチケットを購入し、タクシーで新穂高の湯へGo!
リーマン旅男氏はチキンカツの大、私はカツカレーの大を食べるが、少し残してしまい大食いリーマン氏に手伝ってもらった。
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