父親とオタクツアーを企画実行っ!

2005年12月に封切りされた角川映画「男たちの大和」の評判上々で、我々がひそかにスパイ活動を行った大和のロケセットはその後有料公開されたこともあり、尾道の大和、呉の大和ミュージアム、海上自衛隊基地見学に訪れる人が急激に増えたらしい。なかでも大和ミュージアムはこれほどの人が押し寄せるとはまったく想定していなかったようで、半年で入場者数100万人を突破してしまう勢いだった。
俺をオタクに仕立て上げた張本人であるオヤジはというと、やはり戦中世代ということもあり、大和は沖縄特攻で悲劇的な最後を迎えたということもあってさすがに見に行こうという気には当初はならなかったようだ。こんな父だからこれまで三笠はおろか、息子をこのような施設に一度も連れて行かなかったのである。もっとも幼少より連れられていたら、もっとオタクになっていたか、それともさっさと引退?していたかわからぬが。尾道の大和のロケのセットは好評につき5月まで延期されたこともあり、せっかくのチャンスだから何度も誘ってみると重い腰をようやくあげてくれて、ここに親子2代オタク旅行の企画が出来上がったのである。

菊の御紋章輝く艦首 15.5センチ副砲も立派に再現!

当日。会場についてみたらあらあびっくり!こんなに沢山のオタクがふつうの人がいっぱい来るものなのか!と驚くくらいの人出。老若男女という最近めっきり死語になりつつあるような表現がぴったりの年齢構成であった。

さすがに映画のセットということもあり、あちこちボロボロになっていたが、ここはオタクの想像力をフルに発揮して、自分があたかも大和の乗組員になったかのような気分で見えない艦橋を見つめるのであった。後日いろいろな人のblogの写真で艦橋が合成されている写真を見て、「なんだ、みんな考えること一緒だなあ」とちょいニンマリ。まあ、こんな艦に乗っていたらアメリカに勝てるのではないかと思っても無理はない。

圭ちゃん食堂の大和カレー ホテル阪急の”大和”

昼飯は撮影所内の食堂で「大和カレー」を2人で注文。番号札を渡されるのだがその番号がなんと46番。二人のオタクは激しく興奮するのであった。みなさん、この意味わかっていただけますよね?

夜は阪急ホテルに宿泊したが、ここで食べたローストビーフも最重量級の名称が「大和」であった。ちなみに3種類ありそれぞれ三笠、長門、大和であった。なかなかやりますね。和食の店では「大和ご膳」と書いてあった。呉の町は大和様様でしょう。

翌日は海軍兵学校見学をしたあと、伊勢屋で「洋風カツどん」を食し、最後に呉鎮守府長官の見学をしてツアーを終了したのである。

鎮守府長官をガイドしてもらう 伊勢屋の洋風カツどん

実はオヤジと二人で旅行したのは今回が初めてだったのだ。
僕がオタクをカミングアウトし、こういうことが出来ると昨年実感することが無ければ永遠に実現しなかったのかもしれない。オタクであることが親孝行になるいい例ではなかろうか?(笑)



  
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