クラシックギター初心者の悩み左手のフォーム 
基本をきっちり押さえておきましょう〜

1.指を見てみよう

多くの教本を見ると指がまっすぐ機械のように指板に下りているような絵が書いてあることが多い。でもちょっと待ってほしいです。指の形は人によって異なります。まずは自分の左手をみてください。ゆび先を自分の目の前に持ってきて、自分の眼を突くような位置で左手を見てください。あれれ、なんだか、あっちむいたり、そったりしてませんか?指ってこういうもんなんです。だから、この基本はあくまでイメージと割り切りましょう。押すときは人指し指と小指はやや斜めになります。3の中指はまっすぐ指板に押すイメージを持ちましょう。中指薬指が指板に対して垂直に、その脇の2本はやや、傾斜した形で押弦をするようなイメージです。

最初にセーハを意識して無理をしてしまうと指の側面で押さえる癖がついてしまいます。この癖をつけてしまうと後から苦労しますので、最初から無理にFコードの練習をしないほうがよいと思います。
これは自分の経験からのアドバイスです。(笑)

2.左手の形

では、ギターに対して左手はどのように触れたらよいのでしょうか。基本は左手は下からスーと手を持ち上げた状態で、ギターの背の真中に親指の腹を当ててみましょう。親指はおおよそ中指の裏側にようにこころがけみましょう。

まずは一弦の1フレットに@の指(つまり人指し指)を置いてABCの指(小指)をフレット毎においてみましょう。指はかなり開いている状態のはずです。次に小指を12フレット(ギターの一番ボディ側にある)において、4本の指を置いてみよう。指は広がってなく、逆にピチっとくっついているようなイメージです。これをしっかりまずは意識しましょう。つまり、ギターのフレットの位置で指の開きもこれだけ変わるのです。セゴビアの演奏などを見ると12弦に近い弦で演奏していることが多いですね。

弦は指先で押すようにこころがけてみましょう。押す位置はフレットの近くを押さないと。ビリビリしたいわゆる「ビビリ」が発生してしまいます。
3.早速練習してみよう!

ここまできたら早速実践してみよう。
一弦の1フレット目(音でいうとファになる)から二回ずつ、右手はIMの繰り返してファ#、ソ#、ラ・・・と引いて最後のミ(12フレット目)まで弾いてみよう。この時に気をつけるのは指の位置です。ファを弾いて次にファ#を弾く時(2フレット目)にはファを弾いた指(1の指)はそのまま弦の上に残しておきましょう。指をあげる必要はありません。小指(4の指)を弾いたときには右手は1234すべての指が弦に置いてあることを心掛けてみましょう。これは比較的簡単に出来ます。

問題はこの逆の「下降」です。いままでのはギター用語では「上降」といいます。9、10、11、12の4つのフレットに指を置いてみましょう。ここからIMで二回ずつ音を弾きながら、下降していきます。この際、指はひとつずつ離していくようにしましょう。これがかなりむずかしいのです。自分の指ではないかのように暴れだします。どんなときでも4本の指の位置は常に指板のすこし上にあって、指が跳ね上がったりしないようにしよう。これは訓練あるのみ。いまだに私も練習中。これは音階練習で自然と鍛えることが出来ます。

最初は指先が痛くなります。これはある程度仕方がないと思います。だだあまりにもすごいタコが出来たり、痛む場合は「力は入りすぎ」ということを疑ってみよう。ギタリストにシュワルツエネッガーやスタローンのような筋肉マンはいないと思います。怪獣図鑑と呼ばれた一時期の女子プロ選手のようなお方もいませんね(笑)これは、普通の力がある人ならギターは弾ける楽器であるという証なんでしょうね。

ただ、手の大きさというのはかなり個人差があります。私は男であるにもかかわらず、通常よりも手が小さくいろいろな場面でいやな思いをしてきました。ギターも通常の幅のものと通常より小さい幅のものがあるので自分に合わせたサイズを購入することをお薦めします。