クラシックギター初心者の悩み楽譜の読み方 
このページを読んでいる人は小学生の音楽の授業をきちんと聞いていなかった私と同類の人です。たぶん。

1.ドレミって何語?
楽譜の読み方

小学校の音楽の時間は苦痛な時間であり、音楽室のバッハやヘンデルの絵を見て「あいつカツラやで〜」と笑い飛ばしていました。音楽室の壁には穴のあいた特殊な板が張られていたので、先生の目を盗んでバッハやベートベンの鼻の位置に鉛筆で「グサ!」と穴をあけてみたりしてました。そんなわけで楽譜はまったく読めませんでした。きっちり音楽の教室に通っていた嫁は曲を聞くとどれがドでどれがミかすぐにわかるそうです。私には残念ながらわかりません。子供には絶対音楽を小さいうちに習わせようと思っています。

さて、ドレミって一体何語でしょう?

私はギターを始める前までずっと英語と思っていたが実はイタリア語なんです!英語でドレミファソラシを表現するとCDEFGABになります。これは後に出てくるコードを覚える際に重要なので、まずはドレミファソラシは
CDEFGAB(シーディイィエフジーエービィ♪)と暗記しましょう。暗記ですよ。

じゃあ、次です。

ハニホヘトイロハはご存知ですか?酔っ払いお父さんのうわごとではないので念のため(^^)
これはドレミファソラシドを日本語の音名で表現したときです。野坂昭如の「火垂の墓」でも主人公がハニホヘトイロハと声に出しながらオルガンを演奏するシーンがあります。ドレミファソラシはハニホヘトイロハとこれも同様に暗記しましょう。

これを覚えれば、これまでハ長調とか、イ短調とかクラシックの頭についていた意味不明の文字の意味が解読できるようになります。子供のころに覚えたドレミの歌はハ長調の歌です。ピアノでいうと白い鍵盤だけで弾ける曲なんですね。ドレミの歌の出だしの音は何でしょうね。歌と同じです。わかりましたか?

2.シャープとフラット

記号で書くと ♯(シャープ)♭(フラット)と表記されます。音楽の授業で最初に挫折するのはここですよね。

#シャープは半音上がると覚え、
♭フラットは半音下がると覚え、
ナチュラルは元に戻る

まずこの3つを声に出して暗記しましょう。声に出して暗記ですよ〜。


3..楽譜の読み方
まず、私のような初心者が苦労したのは、楽譜が読めないことでした。どこにドがあるのか、レがあるのかわからないのです。たとえ音を耳で完全に覚えていても忘れてしまったりすると途中から二度と弾けないことになってしまいます。楽譜は世界共通言語ですから、これは読めるようになりたいですよね。

私は五線譜の読み方について藤原浩明先生の教本を参考に覚えました。まずは五線譜の間で囲まれた音を覚えます。下からカウントしていくと「ファ・ラ・ド・ミ」です。

次に線上の音を覚えます。下からカウントすると「ミ・ソ・シ・レ」ですね。これを覚えます。

次に五線から上下にはみ出ている部分を覚えます。下から「ソ・ラ・シ・ド・レ」、

上は「ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ」を覚えます。

これはもう訓練です。英単語の暗記とおなじように楽譜とにらめっこしてください。

一番やっかいなのが五線からはみ出した音符です。
これは「ソ」これは「ラ」!とにらっめこしながら覚えていきましょう。

演奏しながら、五線を下から数えつつ演奏が出来る人はまずいません。
私も最初はTABがあるからいいや〜と安易に考えていたのですが、レッスンが進むに連れてTAB譜にない曲を
練習するようになり、必要に迫られて楽譜の読み方を覚えました。

4.音の長さとリズム
■音の長さとリズム

ドレミファソラシが分かればかなり強引ですが、曲を知っていればある程度弾けます。しかし知らない曲は弾くことが出来ません。音の長さとリズムを加えてはじめて音は曲になり、音楽になるのです。音の長さがわからないのにTAB譜だけみて、とりあえず指の番号だけ覚えればなんとかなるーと思っているとあとで辛くなります。実際私は後でとっても辛くなりました(笑)

ここでは私が覚えたやり方を書こうと思います。五線譜の縦で仕切られた線を小節と呼びます。

基本は四分音符です。小学生のときに最初に習うあのおたまじゃくしのような真っ黒な音符です。
数え方としては「いちとぉ!にぉとぉ!さんとぉ!しぃとぉ」と数えてリズムを取っていきます。

yamaha楽典入門より

まずこれをおぼえましょう。この「いちとぉ」が2つあわせた音の長さが二分音符です。四分音符2個分の長さ
と覚えましょう。

「いちとぉ」が4つあつまった長さが全音符。

逆に「いちとぉ」の半分の長さが8分音符、

この長さのさらに半分の長さが十六分音部

もし、小学生のご子息がいれば、音楽の教科書を見たほうがはやいかもしれませんね(笑)

これだけではもちろん不足してますが、まずはここを抑えれば第一関門は突破です。

5.参考になるページ

楽典入門 Yamahaの楽典入門コーナーです。一気に読むと疲れるのでゆっくり読んでみましょう。
DTM初心者のための楽譜の読み方講座 
やさしい楽譜の読み方 私が前述したやり方で詳しく解説があります。
初学者のための音楽講義 最後にここを読んでみましょう。詳しくまとまっています。